嵐のあとの綺麗な空

悠翔と付き合って4ヶ月くらい経った頃。

真央と久しぶりに2人でカフェに来たとき、
自然と「悠翔の話」になった。

「ねえ、凪咲。悠翔くんってさ、私のときもそうだったけど、
 優しすぎて逆に疲れるよね(笑)」

「わかる!! 私も最近『どこ?』って送りすぎて怒られた(笑)」

2人で爆笑。
真央は悠翔の元カノで、私は今カノ。
普通なら絶対気まずいはずなのに、
私たちにはもうその感覚すらなかった。

「でもさ、凪咲に相談乗ってもらってるとき、
 悠翔くんめっちゃ幸せそうだったよ」
真央がニコニコしながら言う。

「真央も、私が束縛し始めたとき
 『私もやってたわ(笑)』って励ましてくれたじゃん」

「ほんと、元カノと今カノで恋愛相談会ってやばくない?(笑)」

もう完全に笑い話。

真央は悠翔と別れたことも、
私が悠翔と付き合ってることも、
全部受け止めてくれてた。

「悠翔くんってほんと、誰にでも優しいから、
 付き合うと不安になるよね」
「わかる〜! だから私たち別れたんだもんね(笑)」

「で、凪咲もそろそろ限界?」

「……うん、ちょっと」

真央は優しく笑って、
「大丈夫。凪咲なら絶対次、幸せになれるよ」
って言ってくれた。

その言葉が、
なぜか胸の奥に刺さった。

悠翔との日々はまだ続いてるけど、
私の中で、何かが少しずつ終わりを迎えようとしてた。