甘々とロマンス中毒

𓈒 𓏸𓈒𓂂𓂃♡

「(エ……!?エエッ!?)」

「なんか観る?あ、俺が出てるやつ以外でな」

隣でリモコンを操作するあやちゃんが、さっとネトフリをつける。悪戯な笑みでこちらを見やった。

「(え、え!?)」


あたふたとしながら、ランキング画面で目についたドラマを選ぶの。大きなテレビから流れる見目麗しい俳優の演技と、強張った声音が遠くに聞こえる。

私は、手渡されたふわふわのブランケットを膝に乗せ、ソファの下で畏まっている状態だ。

付き合ってからお邪魔するあやちゃんのお家。何度目かになるけれど、見える景色が一段と違う。

こころが、そわそわする。


「(“予定変更”って、おれんちきて”って……大人の意味……だよね?)」


悶々と考えながら、ここに辿り着くまでの記憶をなぞった。

まず、コンビニへ寄ってポップコーンと炭酸ジュース、アイスを買うの。陳列するココアを飲むか悩んでる私を他所に、あやちゃんはノンアルをカゴに追加していた。

「後でピザのデリバリーも頼もう」と、恋人繋ぎでコンビニを出たとき、あやちゃんからおでこにキスが落とされる。不意打ちである。

びっくりしちゃって、ぱって飛び跳ねた。

「こんなオープンなところでするのは恥ずかしい」顔を赤らめながら訴えると「あ゛ー…いさくが可愛くてつい」なんて、あっけらかんと言うので、結局許してしまったのだ。

それから「早く二人きりになりたい」そう、面と向かって伝えられた瞬間、瞳に星屑が散らばった。