あやちゃんを追いかけてきたのは、さっき隣に並んでいた人とはタイプの違う女性で、一咲から見る第一印象は「清楚系」って感じだ。
くるんと隙がなく綺麗に巻かれたウェーブに、艶々なマロン色の髪が似合っていて。……某有名ブランドの甘い香水をつけてそうな人。
「雪村さん〜〜。待ってください…!」
「…………」
はぁ、と息を切らす女の人と「…はぁ」と、呆気に取られて眉根を動かすあやちゃんの声音が重なった。
「この後、予定あります?」
「!?(わ…っ)」
私の唇がぎゅっと結ばれる。たっぷり塗ったピーチピンクのグロスを食べてしまったの。
「実は、事務所の若手パラリーガルみんなで勉強会も兼ねて、これから飲みに行くんですけど、雪村さんもどうですか?」
「ありがたいんですが、僕は今回は遠慮しておきます。勉強会はまだしも、インターンの身分で先輩方と飲むのは、大学の規約違反になるので(そんなこと書いてないけどな)」
あやちゃんの言葉に、私は息をのんだ。
「それに、僕が参加すると良い気しない先輩もいるでしょうし。誘ってくれた本田さんも居づらいんじゃないですか」
「いえいえ!そんなことないですよ。むしろ、ウェルカム!って感じです」
今にも、あやちゃんの腕を引っ張りそうな勢いの女の人に、心臓がばくばくと跳ねて、しゅんとなって気後れする。
だって、相手の人は私とはタイプの違う可憐な大人の女性だから。
「勉強会だけでも!!お願いします!!雪村さん、このとーりっ」
……けど、私は……。
「ありがとうございます。でも…———」
あやちゃんの元へ走った。
“頭で考える”よりも“体が先に動いていた”の。
ぎゅっと背中に抱きついた。
くるんと隙がなく綺麗に巻かれたウェーブに、艶々なマロン色の髪が似合っていて。……某有名ブランドの甘い香水をつけてそうな人。
「雪村さん〜〜。待ってください…!」
「…………」
はぁ、と息を切らす女の人と「…はぁ」と、呆気に取られて眉根を動かすあやちゃんの声音が重なった。
「この後、予定あります?」
「!?(わ…っ)」
私の唇がぎゅっと結ばれる。たっぷり塗ったピーチピンクのグロスを食べてしまったの。
「実は、事務所の若手パラリーガルみんなで勉強会も兼ねて、これから飲みに行くんですけど、雪村さんもどうですか?」
「ありがたいんですが、僕は今回は遠慮しておきます。勉強会はまだしも、インターンの身分で先輩方と飲むのは、大学の規約違反になるので(そんなこと書いてないけどな)」
あやちゃんの言葉に、私は息をのんだ。
「それに、僕が参加すると良い気しない先輩もいるでしょうし。誘ってくれた本田さんも居づらいんじゃないですか」
「いえいえ!そんなことないですよ。むしろ、ウェルカム!って感じです」
今にも、あやちゃんの腕を引っ張りそうな勢いの女の人に、心臓がばくばくと跳ねて、しゅんとなって気後れする。
だって、相手の人は私とはタイプの違う可憐な大人の女性だから。
「勉強会だけでも!!お願いします!!雪村さん、このとーりっ」
……けど、私は……。
「ありがとうございます。でも…———」
あやちゃんの元へ走った。
“頭で考える”よりも“体が先に動いていた”の。
ぎゅっと背中に抱きついた。



