甘々とロマンス中毒

あやちゃんのインターンが始まった。会えない時間が前よりうんと出来たけれど、私は思ったよりちゃんと立っていられた。

夜に鳴らないスマホを見つめ「あやちゃんと離れて寂しいなぁ」と、クマのぬいぐるみを抱えながら、目尻にころんと涙をのせる日もあったけれど、あやちゃんとのキスを思い出すと頑張れたの。

自分磨きは怠らない。
苦手な数学と英語の勉強もちゃんと取り組む。

バイトも頑張るし、演技の練習は菖くんに放課後付き合ってもらってます。演劇部の子に指導もしてもらってる。牧ちゃんからは「見違えるくらい上手くなってる!一咲ちゃん凄すぎるよ」と、太鼓判をもらったんだ。

だけど、これで満足する一咲じゃありません。

文化祭に来てくれるって、あやちゃんが言ってたから、もっともっと上手くならなくちゃ。

デートが決まったのは、それから三週間後———…

夕食とお風呂を済ませ、軽いストレッチに有酸素運動も…。

“可愛い”を目指すための努力が終わると、こころちゃんとの通話タイム。お話ししながら、買ったばかりのぷくぷくシールを手帳に貼る作業が捗って。

お互いの恋バナに盛り上がり、キャーキャーと騒ぎ立てているところへ、LINEの通知音に呼ばれたの。

スピーカーに切り替えて、画面に視線を落とす。


《明日、インターン早く終わるから会えない?》


「ふぇ…?あやちゃ……ん?」


《デートしよ》


あやちゃんだ……っ!!