甘々とロマンス中毒

𓈒 𓏸𓈒𓂂𓂃♡

浮き足立つ感覚が体から抜けない。
帰る時間が迫っているのに、あやちゃんとのキスが脳裏に焼きついて、私を離してくれない。

「(さすが…に、あやちゃんはフツー。次はいつするんだろう)」

王子さまの端正な横顔にうっとり見惚れながら、一咲らしからぬ、不純なことを片隅で思っていた。

「練習します?」あやちゃんが小首を傾げる。
「ヤ…」と、首を横に振った。


「今日はイチャイチャする日にしたい。……なぁ」

大胆なこと言っちゃった…っ!きゃああっ。

「…………」

ちら、ちらっ。あやちゃんに視線を送り続ける。

「どうでしょうか」

頬を中心に熱さが沸々と。心臓は、どくどくと爆音を響かせる。

あやちゃんが、私の頼りない視線を追いかけて捕まえた。

「いいな、それ。賛成」


甘く残る余韻に包まれて、演技の練習はこれっきりで中断。

Switchで対戦ゲームをしたり、私が好きなアニメをテレビで流し見しながら、最近楽しかったことや驚いたこと、いっぱい笑ったこと———そんな他愛もない会話をした。

あやちゃんが不意打ちで、私の肩口にこてんと頭を置いて甘えたときは、息が止まるくらいドキドキしたんだ。

話し足りない。もっと、もっと、あやちゃんのそばにいたいのに。“門限”が私を縛る。