甘々とロマンス中毒

「〜〜っ」

「言わないと、なにするかわかんないよ」


あやちゃんの意地悪に、浅く乱れた呼吸を精一杯、整えた。はぁ…っ。と、息を吐いた瞬間、私はあやちゃんを覗いた。
ことんと首を傾げて。指先から伝わる熱が逃げていかないよう、まるごと握りしめて。右手だけ…私から恋人繋ぎをする。


「好きって言って、ほっぺ触るの」

「うん…」

あやちゃんが、私を甘ったるく見つめた。
体が壊れそうなほど、心臓の音が鳴り響く。

「好きです」


そう言って、あやちゃんのしなやかな指が頬を撫でつけ、柔らかに摘んだ。近づく距離と、鼻腔をくすぐるローズマリーに、呼吸の仕方を忘れそうで。


「(わ…ぁ)」

ゆっくり瞳を閉じた。あやちゃんと唇が重なる。

「……んっ。ぅ……」

ひとつ、ふたつ溢れる言葉がキスの合間を縫って、何度も塞がれる。演技の練習前に、あやちゃんが食べていたバニラアイスの味が口内を侵す。

私が選んで食べたストロベリーアイスと混ざり、くどい甘さが一層増している。

「はぁ…。ふ、ぅ。ン〜〜〜〜ッ。……あやちゃ…」

「一咲、もっと」

ちゅ、ちゅ。と、角度を変えてあやちゃんが唇を啄む。

「んむ」


甘い痺れにふわふわするの。

今日はもう、キスのことで頭がいっぱいだ———