甘々とロマンス中毒

𓈒 𓏸𓈒𓂂𓂃♡

あやちゃんのプレゼントをスマホに仕舞い込んだ私は、スタバで暫し『休憩』と言う名の『トキメキ作戦タイム』を決行した。

いつもなら、迷いなく注文するバニラクリームフラペチーノ(キャラメルソースがけ)を、今日はすこ〜し背伸びして。ビタークリームコーヒーにしてみたの。

机上に並べるのは、劇の台本とスケジュール帳、お気に入りのペンケース。それから、スタバに向かう途中の文具店で見つけたぷくぷくシールたち。

パラパラッて、付箋を残したセリフを流し見する。

ぽこぽこシールは眺めるだけで可愛い。
スケジュール帳の後ろのページに『初デートの心得』を箇条書きした。内容は秘密です。王子さまの王冠も忘れずに。隣には、あやちゃんぽい猫さんを描いた。

そうしてるうちに、氷の溶けかかったビタークリームコーヒーは減っていく。

30分くらい経ったのかなぁ。

頬杖ついて、ぼうっと外の景色を見ていた。
緩く巻いた髪を、するりと指先で摘んで遊んで。伸びた前髪を気にしてる。

「(あやちゃん、もうすぐ…?待ちくたびれたって言うより……しんぞーが口から出そうなくらい、ドキドキでいっぱいになってきた…)」

寂しくしていたスマホに通知音が届いた。

《着いた》

揺らめく瞳に留めた瞬間、荷物を抱えてスタバを飛び出したの。走り出す足を束の間止めて、返信をする。

《改札口まで走ります!》

《危ないからやめて つか、スタバで待ってな?》

《あやちゃんに会えるって思ったら、嬉しすぎてお店出ちゃったの🤦🏻‍♀️💕もう引き戻せないよ〜〜՞‪ඉ ̫ඉ՞》

ほっぺを桃色に、うるうる涙目でしゅんと俯いたちいかわのスタンプを続けた。