甘々とロマンス中毒

「一咲便に加えて、あやちゃん専用のデザイナーはどうでしょうか?」

「ははっ。なんだよ、それ。俺が得するだけじゃん」

「だって、あやちゃんに似合う物を選ぶ時間が楽しいんだもん。私は役得だよ?」

「…………」


へへ、と意気込む。それから、えっへんと胸を張った。「精一杯、頑張るね」なんて、返答も聞かずにお喋りが過ぎていく。

私ばっかり一方的だったなぁ。と、反省モードに入って上目遣いで覗いたら、掌にピアスをのせたあやちゃんが、口角を柔らかに上げて言った。


「悪くないな」

「やったぁ」

𓈒 𓏸𓈒𓂂𓂃♡

ピアスを購入した後は、ポップアップストアに行ったり、服を見て回ったりした。
あやちゃんの家に置く新しい家具と食器も揃えることができて、とっても充実した一日です。

歩き疲れて、くたくた。

公園のベンチにあやちゃんと腰掛けて、しばしの休憩であります。

写真フォルダを眺めると、ポップアップストアの看板であやちゃんと一緒に撮ったものや、カフェのメロンケーキ、食器店であやちゃんが悩んでる姿を収めた写真たちが目に映る。


「(幸せ〜〜〜)」

「一咲、楽しい?」
「うん。たのしーよ」

それから、ゆっくり、あやちゃんに尋ねた。

「あやちゃんは?」

「…………」

「私と同じだったら嬉しい…です」