甘々とロマンス中毒

「う〜〜…」

『好き』って伝えたら、どんな反応する?
私のことどう思っているのかなぁ。

「…………(今まで、聞くのが怖いって。あやちゃんの隣を失うのが嫌だって。言い訳ばかり作って逃げてたけど、ずっとこのままなのは、やっぱりヤダ…ちゃんと向き合わなきゃ)」

あやちゃんの気持ち、確かめたい———…な。

「ひゃあっ」

淡い決意を抱いたところで、LINEの通知音に呼び出された。潤んだ瞳にメッセージが飛び込む。

《着いた》


「あやちゃんだ…!」


《行きます!》の、返事を送る。ぽこんっと既読が付属されて、あやちゃんから続きが届いた。

《慌てなくていいよ ゆっくりおいで》

私の心情を見透かしたみたいな、まあるい柔らかな言葉に口元が緩む。

真新しいかごバッグを手に取ると、大阪旅行のお土産に、あやちゃんとお揃いにしたストラップが揺れる。

今日のコーデは、ハート柄のキャミビスチェとハイウエストのショートパンツ。ビスチェのショルダーがリボンになってるのが、とっても可愛くてお気に入り。

背伸びして香水もつけてみたの。
柑橘の爽やかな香りと、バニラの甘い香りは、大人っぽさと可憐さを現してるみたいだ。


「モモちゃん、いってきます」
「ミャア」


扉を開いた向こうで、あやちゃんが立っていた。


「よ、一咲」


視界を奪う王子様の煌めきに、私は一瞬にして落っこちた。