甘々とロマンス中毒

「(ピアス買って、近くのカフェでパスタ食べて、その後はお買い物しようって、約束したでしょ。
あ…!本屋と、もこもこウサギのポップアップ行きたいなぁ)」

ぽこ、ぽこん。と『あやちゃんとのお買い物リスト』が頭上に乗って。
昨夜のLINEで交わした言葉を思い出すたび、一咲の幸せチェックボックスが埋まっていく。


「…………(あやちゃん、お皿とかマグカップ見たいって言ってた)」

手元に収まるスマホの画面に視線を下げた。
王子様のお迎えまで、ほんの少し時間がある。

そうとわかれば、することはひとつ!

「(あやちゃんの好きそうなお店、探してみよう)」


SNSに溢れている情報を集めて、ブックマークに保存をする。途中、外観の可愛いカフェを見つけて、ハートマークを押す。

約束を待つ時間は苦じゃないの。


「(わぁ〜〜。かわいい。パンケーキ美味しそうだなぁ)」

一咲便じゃない日に会うのが、ドキドキするだけ。

「“彼と行きたい デートカフェ”………でーと、かふぇ」


目に留まったハッシュタグを復唱した。
瞬間、ボッと顔の内側から熱いものが込み上げ、じんわり私の体温を上昇させる。

今日のお出掛けはデートだって、はっきり言われてないけど、いつもの一咲便とは違うから。

ある意味では、でーと…なのかな?

「…っ、エー…」と、静寂なリビングで独り言が落ちた。言葉にすると、パンク寸前の脳内が更に騒めいた。

あやちゃんに…こく……はく。


「ないない…っ!な、ないです…っ」


きゃああああっ。