人外学校!【愛されまくりの新学期】

「ねえねえ、大丈夫?」
「ひぃっ!!!」

びっくりしすぎて、思わず後退りする。

相手はストレートの黒髪ロングが似合う、和風な着物を来た女の子だった。

見た感じ、私も同い年かな…?

そんな事を考えていると、さっきの女の子から声をかけられた。

「ちょっと!怖いものを見たような反応やめてよね!」
「あ…ごめんっ…!」

私は慌てて謝った。
さすがに一言目が悲鳴だなんて、相手も嫌だったはずだ…。

「…別に平気っ!謝らなくていいって!」
「え…でも…」
「ほんとに平気!それより!名前教えてよ!」
「は…華又詩乃、です…」

圧がすごくて、つい名前を言ってしまった…!もしかして私の名前を使って何かする気なんじゃ___

「うちは仁成 紅(ひとなりべに)!よろしくねっ」
「…えっ?」

想像と違う返答が来て、思わず声が出る。
えっと…何で名前を教えたんだろう…?

「えっと…何で名前を教えてくれたの…?」
「そりゃ、友達になりたいからに決まってるでしょ!」
「え、え…えぇぇ〜!?」

思わず叫んでしまう。
えっ、えっ?友達になりたい…!?

嬉しいけど…でも……。

「……ごめんっ」

私は普通の人間だし、何より他の人を騙すなんてこと、できないよ…!

「…そっか、仕方ないよね、はじめましてだもん」

落ち込んだように下を向いてしまった紅ちゃんを見て、心がずきっとする。

「で、でも、友達とまでは行かなくてもお話とかならできるよ…!」

なんとか絞り出した言葉だった。
不安だけど、まだお化けとお友達は怖い…

「…許さない」

一言つぶやいた紅ちゃんの顔は、見たことないくらいおぞましい顔をしていた。

ひっ、と声が出てしまい、紅ちゃんはうらめしい顔で私をジッと見てきた。

こ、怖い…!誰か助けて…!!!

「お嬢ちゃん、大丈夫?」
「っ、え?」

見上げると、糸目でどこか狐っぽい男の人が立っていた。

身長も高くて…大人なのかな?