再逢  完

あの日花苑様に聞いた事を信じたくはなかったのに、数日後それをニュースで聞くことになり、部屋に駆けつけてくれた
瑆さんが何も言わずにそっと私を抱き締めてくれた

何処かでまだ日髙さんの事を信じたかったんだと思う‥‥

いつかはまた私のそばにいてくれると‥

テレビの中で婚約会見する2人を見て
改めて手の届かない世界に住む人なんだと思い知らされる

「瑆さん‥‥私‥」

『鳥山さん‥俺‥お願いしたよね。
 君だけは暁人の味方で居てって』

「でもッ‥もう支配人は!」

『最後までちゃんとその目で見て?』

見たくもないのに無理矢理テレビ画面の方を向かされると、目を逸らそうとした
私の視界にマイクを持って話す日髙さんが映り目に涙が滲む

日髙さん‥‥あの2人で過ごした時間は
夢だったの?

花苑様に傷付けられて助けに来てくれたのに、よりによって花苑様と婚約なんて
どうして‥‥ッ


『本日はお集まりいただきました皆様に
 お伝えしたい事があります。わたくし
 日髙 暁人は花苑 梓さんと‥‥
 婚約は致しません。』

えっ!!?