再逢  完

部屋まで送り届けてくれた瑆さんが
少し不安そうな私を覗き込んだが、
小さく頷き返事をした。

私はここで雇われている社員だ‥‥

社長でもあり、雇い主の支配人に
報告しないわけにはいかない‥‥

「瑆さん‥ありがとうございます」

『うん、今日は一日ゆっくり休んで。
 あとで体に優しい食事でも運んで
 来るから。』

手を振りドアを開けて出ていく瑆さんに
また笑顔を向けると、ベッドに座りすぐに寝転んだ

ここに帰ってきて‥正解だったのかな

この子を抱えながらのホテル業は決して
ラクではないことも分かっている

どの分野も重たいものを抱えたり、無理な姿勢も多くとらざるを得ない

「はぁ‥‥」

両手をお腹に当てて瞳を閉じると、
相当疲れていたのかそのままウトウトと
眠ってしまい、暫くして聞こえた物音にハッと気付いて目を開けた。

『‥起きたか?』

ドクン

聞き間違える訳がない‥‥

だって‥1番会いたい人の声だから‥‥