再逢  完

『心音が確認できているので、
 母子手帳など受け取って来てください
 ね。また来週の検診までに体調が
 優れないようでしたらお電話下さい』

「はい‥ありがとうございました。」

退院の日、瑆さんが迎えに来てくれ、
私の鞄や保険証などを持ってきて
くださったのでカードで支払いを終え
車に乗せてもらった

『‥‥寮まで送っていくよ。』

「‥‥瑆さん」

『ん?気分が悪い?』

小さく横に首を振ると、深く深呼吸をしてから運転席に座る瑆さんを見つめる

さっき改めて産婦人科で内診をして
エコー画面に映る小さな命と力強い
鼓動を聞き色々自分の中で考えた

「私‥‥もしかしたら日髙さんとは
 もう‥その‥ダメかもしれません。
 でも、自分が心から愛した日髙さん
 との子供を産みたいです‥‥。
 たとえ片親になったとしても、私は
 自分の元に来てくれたこの子を
 守れる母親になりたい‥‥。
 日髙さんに言うつもりはありません。
 それでも背中を押してもらえないで
 しょうか?」

素直な気持ちを吐き出すと、目頭が
熱く涙が込み上がるけど堪える