再逢  完

誰の子なんて言わなくても相手は当然だけど1人しか居ない‥‥

本当なら喜ばしい事なのに、距離を置きたいと言われた直後の妊娠の発覚は
素直に喜べない‥‥

「‥‥日髙さんには言わないで下さい」

『鳥山さん‥でも』

「お願いします‥ッ‥グスッ‥少し
 1人にしてください‥大丈夫です
 から。」

何か言いたげな瑆さんの言葉を遮り、
手の甲で涙を拭うと、無理矢理笑顔を
見せる

考えないといけないのも分かるけど、
今は何をどう考えていいかも分からず、
落ち着きたかったのかもしれない‥

『ん‥分かったよ。2日間は入院して
 様子を見ることになってるから
 ゆっくり寝れるだけ寝るといいよ。
 君は少し頑張り過ぎたからご褒美
 だと思って。』

「‥ありがとうございます。」

立ち上がる直前にまた優しく頭を撫でて
くれた瑆さんがカーテンを開けて帰る
まで見送ると、ドアが閉まった静かな
病室で嗚咽を堪えてまた暫く泣いて、
朝方にようやく眠りについた。