再逢  完

日髙side

『これからどうするつもりだ?』

仕事を終えてから瑆と会員制のバーに
向かい個室のソファに深く腰掛けて
天井を見上げた

香那が無理して働いている事も見ていて分かるし、警察に事情聴取を受けた際
もあの時の事を思い出したのか顔色も
真っ青になり中断せざるを得なかった

逃げたくないと言った彼女を尊重したいし、早く安心させてやりたい‥‥

『案の定、花苑家には金で揉み消され
 たようだ‥‥警察も証拠がないから
 と任意聴取して帰したらしい‥‥。
 あの3人についても暴行は未遂、行為
 によっては十分暴行罪として逮捕
 できるにも関わらず、花苑家が
 上手く裏で手を回して多額の
 金で釈放されてしまったらしい。』

やりきれないな‥‥
俺にかけてきた電話は使い捨てのスマホ
だった為、こちらも録音がない。

瑆に向かって貰った場所には既に連絡が入っていたのか誰もいなったのだ

『目的は言わなくても分かるだろう?
 何を犠牲にしても俺との結婚を破棄
 したくないんだろうな‥‥』

愛のない結婚‥‥
少なくとも両親と同じ道だけは辿るつもりはない