再逢  完

『今日はここに泊まろう。』

「‥寮に帰らないんですか?」

ずっと手を繋いで離さない日髙さんに
連れられて来たのはお爺さんが残してくれたあのお家だ

警察と対応してくださった斎藤さんには
また後日お礼をしないとな‥‥

恐怖が拭えず食欲は殆どなかったけど、
胃に優しい温かいうどんを少し食べてから帰ると、日髙さんが部屋を少し離れて誰かと電話していた


「はぁ‥‥」

色々あり過ぎて本当に恐ろしい1日だったと改めて感じ、思い出したくなくても肌や腕に残る他人の手の感触に嫌悪感が増す

人として花苑様がした事は最低であり、
未然に防げたものの、人を陥れる行為
を同じ女性がしていた事に悲しみさえ
浮かんでしまう

自分自身があんな事をされたら、どんな気持ちになるかなんて考えないのだろうか?

それよりも支配したい気持ちや自身の
欲を優先して幸せなのだろうか?

少なくとも支配人はそんな人に心は
動かされる人ではないのに‥‥‥


『香那‥‥お風呂にもう少したら入れる
 から行っておいで。着替えは俺の服
 を用意して‥‥香那?どうした?』

えっ?