再逢  完

その頃ホテルで顧客管理を行なっていた
日髙のスマホに知らない番号から着信が入り、様子を見つつも手に取り応答した


『もしもし』

『‥‥今から言う場所に一人で来い。』

は?

名前も名乗らない相手が発する言葉に
イタズラかと思い電話を切ろうとすれば、次の言葉に目を見開いた

『鳥山 香那はここにいる。
 どうなってもいいのか?
 殺されたくなければ大人しく言う
 通りにしろ。』


は!!?‥‥香那‥‥?

頭の中が整理しきれない状態で香那の
名前を聞くと、冷静でいられず席を立つ


『‥‥誰の指示で動いてる?
 お前の単独か?だとしたら
 目的はなんだ、言え。』

フロントのスタッフにメモで走り書きをして渡すと、走ってエントランスから外に出て瑆を探す

『来ればわかる。とにかく今から伝える
 場所に一人で来い。』

『‥‥‥分かった。』

目的が分からない以上、下手に相手を刺激するのはよくない‥‥

落ち着かないといけないのに、怒りで
本当は怒鳴り散らかしたいのをグッと
堪えながら、場所を聞き通話を終えた。