私‥あのまま眠ってしまったの?

眠気まなこで起き上がると、棚の上に置かれた時計に視線を移し2時間以上経っていたことに気づいたのと同時に、いつもと違う体の軽さを感じた


『俺もどうやら君と同じように眠って
 いたらしい。』

「えっ!?じゃああの時聞こえた声は
 やっぱり圭吾さんだったの?」

あの声を聞き間違えるわけない‥‥

前世を生きた私が聞いた愛しい人の声を
忘れるわけがないのだ

私の隣の腰を下ろした支配人が、フッと
息を吐くように笑い私の手を握る

『正直圭吾の生まれ変わりと聞いても
 半信半疑だったが、流石にあんな
 感情が押し寄せるとな‥‥。
 香那‥‥きっともう二人は一緒に
 いるよ‥‥。君の中の鈴子ももう
 出てくる事はない気がする。』

「私もそう思います‥‥。鈴子の
 記憶はなくなってませんが、心が
 あったかく満たされてますから。」

『フッ‥‥安心した。香那がもしか
 したら戻って来ないんじゃないかと
 不安だったからな。』


えっ?