多分圭吾さんがこの世を去る前に書いたであろう手紙には、鈴子への想いが沢山綴られていた。

初めて私と話した日、一緒に美しい月を見上げたこと、最初で最後の2人きりのお出かけとなったカフェーのことだけでなく、やっとこの腕に抱き締められたのに、離れていく鈴子を追いかけなかったことへの後悔への思いに目から涙が溢れて止まらない

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いつかまた会える日が来たらその時は、
その手を離さないことを許して貰える
だろうか?

もう一度君と一緒に生きたい‥‥

鈴子‥‥その日まで君だけを想い残りの
人生を生きていくよ。
来世では必ず1人では旅立たせないと約束するから、少しだけ待っていて欲しい

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色褪せたもう一枚の紙に書かれていた
日付は、私が亡くなった年だった。


「圭吾さ‥‥‥」


意識が遠のくのと同時に、私の手を優しく握った温かい温度に懐かしさを思い出す。

『‥‥鈴子』

えっ?