私も行為の最中はいっぱいいっぱいで、
鈴子の感情に何度も意識を奪われそうにさえなったのだ

シャワーを浴び終えた日髙さんが私の横に寝ると、腕の中に私を抱き締め背中を撫でてくれる

その安心する体温と香りに、自然と目が閉じそうになるものの、まだこの余韻に浸りたくてなんとか途切れそうな意識と戦っていた



『次の休みが合う日に、君が大丈夫なら
 圭吾の事で話したい事がある。』

えっ?

突然の話の内容に、うとうとしていた意識が風船が割れるようにハッキリとし、
腕の中からそっと上を見上げる

圭吾さんの話‥‥?

そういえば‥‥伽耶と圭吾さんが何故一緒に写真に写っていたのかもまだ謎な
ままであったことを思い出す

花苑様の事で余裕がなかったから、
すっかり忘れていたのだ。

『‥‥もしかしたら、この話を聞くと、
 鈴子が出てくる可能性が高い‥‥。
 それでも、知っておいた方がいいと
 思う事があるんだ。すぐじゃなくて
 も、落ち着いてからでもいい。』

知りたいと思う気持ちと、少し怖いと思う複雑な気持ちが交差し、心音が速くなるのを感じると、もう一度優しく抱き締められた腕の中でゆっくりと呼吸をする

「少しだけ‥時間をください。」

『分かってる‥大丈夫だよ。』

日髙さん‥‥‥