私の気持ちでもあり、愛する気持ちに蓋をして圭吾さんの前から幸せを願い去った鈴子の本当の思いを今こうして伝える

本当はあのままそばに居たかった‥‥

あの日、あの時の幸せがまるで夢だったと思えるほど、この世を去る日まで何度も温もりを思い出し両手で体を抱き締めた。

もう‥‥あの腕に抱き締められる事など叶わないと思っていたのに、また懐かしいこの温もりに包まれているのだ

目尻から止まらぬ涙を日髙さんの指が拭うと、ゆっくりと与えられる律動に、
ずっと力強くしがみついた


『明日も仕事なのに無理をさせて
 すまない‥‥。』

「‥‥平気です‥‥私の方こそ、突然
 訪ねて我儘を言いましたから。」

甘くて激しい行為の後、なかなか立ち上がる事が出来なかった私の体を温かいホットタオルで丁寧に拭いてくれた日髙さんが、ベッドに腰掛けて頭を優しく撫でてくれた


恥ずかしいから自分でやりたかったけれど、脱力感に見舞われ、本当に起き上がれなかったのだ。