あの子の為なら、嫌いな相手に笑いたくなても、食事だって我慢して務めれる。

親の言いなりになりたくはないからこそ祖父さんの残したこのホテルを継いだ

ここまで来るのに時間はかかったが、
今なら祖父さんも応援してくれるだろう

思わぬところで繋がっていた鈴子の妹がまさかご先祖様とはな‥‥

コンコン

『はい』

『日髙様とお約束をされていました
 間宮様がお見えになりました。』

タキシードのタイを緩めると、大きく
深呼吸をしてからドアを開けると、
そこにいた人物に目を奪われた。

『遅くにすまないね。初めまして。
 間宮 洋治(ようじ)と申します。』


品のある話し方だけではなく、トップに立つ風格は、アルバムの中で見たあの
圭吾そのものだった。

日髙 side end