『せっかくいいものを見せてあげようと
 思ったのに‥‥。暁人が今どこに
 いるか知りたくない?』

囁くような甘い言い方に目が見開くと、
隣で綺麗な顔を崩して笑う瑆さんと
目が合った。

午後、一度も戻らなかった支配人が
何処にいるのか瑆さんは知っているの?

『‥‥まぁ、急だしね‥どうしても
 って訳じゃないから』
「行きます‥」

『鳥山さん?』

「支配人のところに行きたいです。」

今日会えないままやっぱり終わりたく
なかった‥‥

謝りたいという気持ちは勿論だけど、
本音はこんな気持ちのまま明日を迎えたくなかったのだ

立ち上がり真っ直ぐ瑆さんを見つめる
と、瑆さんの美しい顔が更に綺麗に
笑った気がした

『駐車場で待ってるから準備してから
 おいで。』

瑆さんに少しだけ綺麗めな服でとだけ
言われたので、普段はあまり着ない
ワンピースに着替えてから瑆さんの車に乗せて貰った