目の前から、支配人と花苑様が歩いて
来た事に動揺する余裕もなく、瑆さんに腰を抱かれると、耳元に唇を触れさせながらそう囁かれ恥ずかしさからか顔が真っ赤になってしまったと思う

『赤くなって可愛い‥‥。今日仕事が
 終わったらデートしようか。』

「えっ!?」

支配人達の視線を痛いほどに感じながらも瑆さんの腕を振り解けないでいる

何で突然こんな事を?

幸いここはホテルの入り口からは死角で見えないとはいえ、仕事中にこんな事をしてるなんて思われたくない‥‥

その相手が支配人なら尚更だ‥

『休憩が終わったのなら
 早く仕事に戻って下さい。』

ドクン

冷たいトーンと感じる声色に体が固まる
だけでなく、時間が止まった感覚に陥る

支配人がどんな顔をしてるのかも怖くて見れない程に固まっている私の横をエスコートするように通り過ぎる2人に、また胸が締め付けられた


『うん‥‥予定通りかな。』

えっ?