誰が見ても花苑様が支配人に想いを寄せている事は周知な事だからこそ、私との事が知られたらとても怖い‥‥‥

私は普通の庶民で、花苑様はきっと
それなりの家柄の方だと思う。

支配人だって‥‥きっと‥私とは違う‥

『鳥山さん?大丈夫?顔色悪いけど‥』

「えっ?ぜ、全然大丈夫ですよ。
 私、浴槽の掃除をしてきますね。」

これ以上暗い顔を見られたくなくて、
空元気にそう伝えると、バスルームで
溜め息が溢れてしまった。

フロント業務にはならないように、
お庭と清掃チームに居たいな‥‥
厨房だと配膳の際に会ってしまうし、
前回の事がある以上関わるべきでは
ないと思う。

支配人は何故教えてくれないのだろうか?私は知らないのに橘さん以外も
知っていそうな感じだったのに‥‥

モヤモヤしつつも、手は抜けないから
丁寧にお部屋を仕上げてから廊下やロビーなどの掃除をこなしてから食堂にみんなと向かった。

『あ、支配人も休憩なんですね。
 お疲れ様です。』

ドクン