心の音-ココロノオト-


「先輩は戻って大丈夫」

「1人にできない、心配。昨日だってなんか変だったし、せっかく2人きりだし聞かせてよ」


ふっとまたあの女子生徒2人の言葉を思い出す。

さっさと別れればいい、と。

目を伏せた。


「瑞稀先輩との恋人寿命はいくつ?」

「は?」

「私、愛情表現も、好きって言われたことも、無いよ」


また涙が溢れ出してくる。


「琴葉…」

「不安だった。いつか振られるんじゃ、って」

「それ言ったら、琴葉だって俺に直接的に愛情表現とか、好きって言うことなかったでしょ」


瑞稀先輩は横に座ってきた。


「でも、彼女不安にさせるとか、彼氏としてマイナスだな。悪い」


軽く頭を下げてきた。


「俺は、絡むようになって割と序盤から、琴葉のことが好きだ」