心の音-ココロノオト-


翌日、文化祭。

重い気持ちで登校した。


瑞稀先輩への不安な気持ちが、止まらなかった。


私のクラスの喫茶店は繁盛して、追加でケーキを作ることになった。

忙しくしていたからか、なかなか眠れなくて寝不足だったからか、業務終わりにふっと力が抜けて、廊下にしゃがみこんだ。

頭がふわふわする。


「おい、何してんの」


聞き慣れた声が上から聞こえる。

見上げると、友達と文化祭を回っていたであろう瑞稀先輩の姿が。


「頭ふわふわして…軽い貧血だから、大丈夫」


機嫌の悪そうな顔をしてきた。


「なんでそういう時こそ彼氏頼れないの?」


私のことを軽々持ち上げて、お姫様だっこしてきた。

恐らく保健室に連れて行かれる。


案の定保健室だった。

先生は不在で、瑞稀先輩はソファに私を下ろした。


「少し落ち着いたか?」

「うん…」


突然のお姫様抱っこにはまだドキドキしてるけど。