心の音-ココロノオト-


手首を掴んできた。


「何があったんだよ?!」

「今日は言いたくない」

「今日はって…」

「1人にさせて?」

「暗いからさすがに送るけど…」


瑞稀先輩と別れるとか、好きで付き合ってはいないとか、被害妄想だとしても考えたくなかった。

勝手に横を歩く瑞稀先輩の方は全く見ずに、家まで送ってもらった。


「じゃあ」

「おつかれ」


私は瑞稀先輩のことを見ることなく家に入り、お風呂で号泣した。