心の音-ココロノオト-


「何動揺してんの?」

「せ、先輩の部屋…」

「本読むだけだわ」


瑞稀先輩の部屋も、あまり自分では買わないとは言ってたものの、大きめな本棚にずらーっと本が並んでいる。


「本に気を取られてるだけ?それとも、他のこと考えてる?」


意地悪な笑顔を浮かべてきた。

破廉恥なことなんか別に考えてません!


いつものように、本を読んで夕方になっていく。

ただいつもと違うのは、書斎じゃなくて、彼氏の部屋ってこと。

違うからって、何か起きるわけでもなかったけど。


「瑞稀先輩、そろそろ帰る」

「あ。もうそんな時間?送る」

「ありがと」


2人してよいしょと立ち上がり、軽くストレッチ。


駅まで送ってもらい、改札で手を振る。


「また連絡する」

「うん!」


と、言ってくれた。