「宿題やるんだろ、真面目にやれよ」
「先にからかってきたのは瑞稀先輩です」
「…まあ。分からないとこあったら教える。琴葉の学力知らねーけど」
「学年30位以内ですよ」
「俺の出番無しということで」
各々宿題を進めて、シャーペンの音だけリビングに響く。
得意な数学を進めていると、面白い問題にぶち当たる。
ちなみに私は文系だ。
「はあーあ、そろそろ疲れたんじゃないか?」
「そうだねー。先輩、あんま進んでない?」
「本読みたくてウズウズしてんだよ」
「図書委員の職業病じゃん」
「久しぶりに自分で本買ったから、読みたくて」
「そうなんだ」
お昼は、先輩のお母さんが用意してくれたご飯で済ませて、本を読みに書斎へ向かう…と思われた。
「今日はこっち」
と、案内されたのは、瑞稀先輩の部屋だった。
内心、えっえっえっ、だ。



