リビングに初めて通されて、やはりどこか西洋風のお洒落な内装に目を奪われる。
「琴葉ちゃん、お姫様みたいね!」
「いえいえ…へへへ」
謙遜しつつ照れてしまった。
気を遣ってくれたのか、お母さんはどこかに行ってしまった。
「琴葉、宿題忘れてないだろうな?」
「こと…」
「名前呼びくらいで固まるな」
「だって…」
顔を赤くした私に、瑞稀先輩は少し意地悪な顔をして首を傾げた。
「今日、先輩としか聞いてないけど。おかしいなー、瑞稀先輩って呼んでって言った気がするのに」
ギクーっ!バレてたか!
「瑞稀、先輩っ…」
「そこそこ威力あるなこれ」
瑞稀先輩は、彼は彼で照れていた。



