心の音-ココロノオト-


翌朝、女の子キメキメコーデで瑞稀先輩の最寄り駅に向かう。

降りてキョロキョロしていると、ボトムのポケットに手を入れた瑞稀先輩が。


「どしたんそんな可愛らしい服着て」


1可愛いいただきました!


「先輩に可愛いって思われたいじゃん、彼女だもん!」

「いつも通りでもかわ…なんでもない」

「なにー?」


先輩は少し頬を染めた。

目を逸らしているけど分かる。


いつも通り横を歩いて、いつも通り瑞稀先輩の家。

手、繋いだりしないのかな、とかちょっと期待したけど。

瑞稀先輩だ、そんなことしないか。

家に上がると、瑞稀先輩のお母さんがいつも通り出迎えてくれる。


「あら、琴葉ちゃん。今日は一段と可愛い服着てるわね!どうしたの?」

「昨日から俺の彼女」

「あらやるじゃなーい!これからもよろしくねー」


と、お母さんに抱き締められる。

心無しか、瑞稀先輩がなんとも言えない目で見ていた。

冷たいような、そんな瞳。