今日は、近道して帰ろうか

「今日は、てか今日も、だろ」



橙色の夕暮れ時。


隣を歩く幼馴染は、昔は同じくらいの背丈だったのに、

いつからか見上げなきゃいけないくらい差がついた。


歩幅だって、彼の1歩が私の2歩だ。






家から学校まで徒歩20分。


隣の家に住む幼馴染の椿(ツバキ)と、私はいつも一緒に帰る。



朝は、椿は部活があるから、通学路を一緒に歩くのは放課後だけ。


そして、長いようで短い20分の岐路を、あえて遠回りして帰るのが、私たちの定番だ。



月曜日は、私が行きたかったドーナツ屋さんに行って、冬の新作ドーナツを食べた。

火曜日は、小さな公園のブランコでどっちが高くまで漕げるか競争して。

水曜日は、カラオケで2時間アニソン縛りをした。



そして、木曜日の今日は.....。


「今日は、バッセンでいい?」

「いいよ」


バッティングセンターに行くことに。






学校から最寄りのバッティングセンターは、同じ学校の生徒で賑わっている。