見上げた先の幸せ

冗談で言ったジョークをまさか冬璃が本気にするとは思わなかった。その様子を見ていた春は桜のように頬をピンクに染めて笑った。 
それからは3人で学校生活のほとんどを過ごしていた。けれど夏休みが明けてすぐ、俺の父さんと母さんの事故があった。俺は冬璃にも頼らなかったし、自分の必要はないだろうと感じたのか春は必要以上に干渉してこなかった。

それからしばらくして春は学校に来なくなった。

勝手にもう少しやつれてるのかと思ってたけどそうでもないみたいだな…

「見た目は元気そうで安心した」
「真斗はまだ見た目から元気そうじゃないけどね」
「これでも良くなった方なんだからな?」
「ふっ…はは」

春は乾いたような、干からびたような、そんな声で笑いながら涙を流した。