見上げた先の幸せ

今度は俺の友達という言葉に反応してか細い声で聞き返してきた。

「え?俺が勝手に友達って思ってた、だけ?」
「二人とも仲良かったの?てかこんなとこで話してないでせっかくなら上がっていきなよー!積もる話もあるだろうし、真斗の部屋きれいにしてある?」

お互い疑問ばかりで困惑していると幸樹さんが助け舟を出してくれた。

「俺はいいけど、絵島は?」
「…いい、の?」
「いいよ」

絵島は前から弱々しいイメージがあったけど今ほどではなかった。会話は普通にしてたし、時々だけど笑顔も見せてくれた。

今はまるで世界に怯えてるようだ。