見上げた先の幸せ


「あの二人にそっくりな顔で泣かないで!!!何が不満なのよ!貴方みたいな殺人犯の保護者してやってるのよ?!」

「な、何も不満なんてないよ」

もう一度おばさんが手を上げようとしたその時玄関のドアが開いた。

「岩Tに真斗が休んでるって聞いて来てみたらすごい声がするから焦ったよ」

笑顔でそう言いながら現れた幸樹さんは震える俺を抱きしめながら「大丈夫、真斗は殺人犯なんかじゃないよ」と何度も繰り返して言ってくれた。

少ししてからおばさんが口を開いた。

「誰かと思えば、幸樹くんじゃない」