見上げた先の幸せ

「この生徒、伊藤真斗って言うんだけどな…」

真斗がこの学校に通っていたことにも驚いたけれど、何よりこんな形で再会することになったことに驚いた。
それから真斗と話すことになり、顔を見て驚いた。話を聞いた感じ不眠症とは思っていたけれど想像以上だった。
もちろん真斗は俺のことなんか覚えてなくて他人として接した。

やはり真斗に一人暮らしは良くなかった。すぐにでも俺が引き取ろうかとも思ったけれど、きっと今の精神科医と患者、という関係が真斗のお父さんの言っていた守ってあげて欲しいだと思って、まだ続けている。