こんなにも憂鬱なのに学校へ通うことは絶対で、ため息が漏れる。

「美佳っ、大丈夫?」

教室へはいると同時に、いつも一緒につるんでいる梨香が声をかけてきた。

おはようより先に飛んでくる言葉。

この言葉を聞くのが嫌で、いつも遅刻ギリギリで教室に入る。

もう何週間にもなるのに心配してくれている友だちへの感謝と罪悪感に襲われ、あたしは吐きそうになった。