「ごめん、別れよう。」 付き合って二週間。 隆からの言葉だった。 いきなりの宣告に戸惑ったけど、あたしは素直に呟いた。 「…うん。」 ただ一言。 ただそれだけ。 隆は気付いてた。 箱を開ける前から、プレゼントの中身がないってことに。 気付いていても、壊れないように大切に持っていてくれたんだ。 冷たい滴が頬を伝う。 電話を切ったあたしは泣いていた。