かわいい義弟、時々不良

友達と挨拶を交わし、席に着く。

「咲希ちゃん、おはよう……！」
「莉奈、おはよう」
私の友達の、白井咲希ちゃんはとても美人だ。

黒くてツヤツヤで長い髪が羨ましい。
私、髪は短いし、くるみ色だし……本当に羨ましい。

「どうしたの。莉奈、なんか複雑そう」
「え、あ……えと、光が、ねえ……」
「あーね……」

咲希ちゃんは私の良き相談相手でもあり、よく光のことを相談している。
「何度も言ってるけどね、莉奈も堀と並ぶくらいかわいいから。自信持て」

咲希ちゃんはいつもそう言ってくれて、とても嬉しい。
お世辞がうまいなぁ……。

「う、うーん……義姉弟だけど、やっぱり光に並ぶくらいの美しさじゃなきゃ、家族としての自信が持てないよ……」

うーんと頬杖をつく。
「ま、堀が望んだことじゃないし、いったんいいんじゃない？」
「そう、だね……！ありがとうっ……咲希ちゃん」