夏と先生と初恋。

藤木先生の表情を見ることはできなかったけれど、その言葉はどこか甘い響きをはらんでいるような気がした。




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「ねぇ沙耶、恋ってどんな感じ?」


「えー?恋?」



きっと涼のことを考えたであろう沙耶が照れたように顔を隠す。



「…ついつい、涼くんのこと、目で追っちゃうんだ。


他の人と話してても、涼くん指綺麗だったな、とか、涼くんのほうが背高いな、とか思って、気がついたら涼くんのこと考えてる」



涼のことを話す沙耶は恋する乙女そのもので、本当に可愛い。


もっと沙耶と涼に接点があればな。



「…もしかしてひまちゃん、好きな人できた?」


「え?そんなわけ——-」


「そうじゃなきゃひまちやゃんが恋のこと聞いてくるわけないもん!」



好きな人がいないのは、本当


…たぶん


沙耶の話を聞いて余計にわからなくなったけど。



「ひまちゃんはクラリネット大好きなクラリネットオタクだもん!」