「おはよー沙耶」
綺麗に巻かれたポニーテールを揺らしている沙耶。
うさぎみたいに小さくて可愛い女の子。
沙耶がその気になれば彼氏なんてあっという間にできるはずなのに、わざわざ涼を選ぶらしい。
「おはよ!
……っ、涼くん?!」
「よ、」
沙耶は涼が乗っているなんて思っていなかったようで、目をまんまるにして驚いている。
「きょ、今日はご機嫌うるわしゅう…」
「何時代だよそれ、」
沙耶の珍発言に笑うわたしと涼。
沙耶は恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせている。
…恋っていいな。
きっとあったかくて優しくて、幸せなんだろうな。
わたしもいつかそんなふうに誰かのことを想いたい。
「いやっ、その…、違くて…」
「ごきげんよう?、沙耶」
「もうっ!ひまちゃんっ!」
沙耶は怒っても可愛いもんな、きっと涼もこんな沙耶にみとれているはず…
チラリと涼の顔を盗み見る。
