終わっている、ということはちゃんと吹き切った、ということだと思う。
無我夢中すぎて、自分がどんな演奏をしたのかよく思い出せないけれど。
わたしにできる1番いい演奏ができた。
なんの根拠もないのに、不思議とそう思えた。
「これで、全部のオーディションが終わったね。オーディションの結果は、また明日発表します」
明日…
みんな上手かった。
すごく。
でもコンクールに出ることができるのは55人。
それは誰にも変えられない。
クラリネットを握る手に少しだけ力をこめる。
あとは、結果を待つだけだ。
きっと、大丈夫。
✳︎ ✳︎ ✳︎
「ひまり!」
オーディション終わりに、涼が廊下でわたしに駆け寄ってきた。
「…この前は言い過ぎた。ごめん」
保健室の時のことかな。
「涼は悪くないよ。涼は止めてくれてたのに、わたしが勝手に無理しただけだから」
無我夢中すぎて、自分がどんな演奏をしたのかよく思い出せないけれど。
わたしにできる1番いい演奏ができた。
なんの根拠もないのに、不思議とそう思えた。
「これで、全部のオーディションが終わったね。オーディションの結果は、また明日発表します」
明日…
みんな上手かった。
すごく。
でもコンクールに出ることができるのは55人。
それは誰にも変えられない。
クラリネットを握る手に少しだけ力をこめる。
あとは、結果を待つだけだ。
きっと、大丈夫。
✳︎ ✳︎ ✳︎
「ひまり!」
オーディション終わりに、涼が廊下でわたしに駆け寄ってきた。
「…この前は言い過ぎた。ごめん」
保健室の時のことかな。
「涼は悪くないよ。涼は止めてくれてたのに、わたしが勝手に無理しただけだから」


