彼にとって私の言ったことは、衝撃だったのかもしれない。
「ミリア、お願いがあります。これから毎日私の隣で眠ってくれませんか?たくさんあなたと話をしたいのです」
彼が話を変えてきたことに衝撃を受ける。
つまり彼は少なからず傷ついて、話題を変えたということだ。
彼からの申し出を断ると、私が彼を信用していないと言うことになってしまう。
どうせ、彼と結婚するのだから、悪評など気にせず彼との信頼関係を築くことに集中した方がよさそうだ。
「わかりました。そうしましょう」
私が、シーツから顔を出して言うと彼が私のおでこに口づけをしてきた。
また、私が物欲しそうな顔でもしていたのだろうか。
シーツの中で空気が薄かったから苦しそうな顔を見せてしまい、それがそのように見えてしまったのかもしれない。



