「何度も諦めようとしました。でも、諦められません。僕は気が狂いそうなくらいあなたを愛しています」
ミリア・カルマンはまた男の告白を受けていた。
まともに対応などせず、無視すればば良いものを。
それにしても先ほどの彼女が作った曲名に断りのメッセージが含まれていたのに、そんなことにも気がつかないとは頭が悪すぎる。
彼女も、察しの悪い相手に思われたものだ。
突然、ミリア・カルマンはカーテンを開けた。
夕日が眩しくて彼女の姿が見えづらくなる。
「ミリア、どうなさったのですか?」
勢い良く告白した男も戸惑っているのが分かった。



