本当の弱みを隠すためのカモフラージュかもしれない。

「どんな貴族も多かれ少なかれ闇を抱えております。それが、弱みとは思いません。私の予想があっていたら、白状してください。アーデン侯爵家は帝国の忍びの役割をしているのではございませんか?」

はっきり言って爵位剥奪されてもおかしくないレベルで悪事を働いているのはカルマン公爵家、ロベル侯爵家、リース子爵家、コットン男爵家の4つだ。
そして持っている力の大きさから言って真実が明らかになった時、帝国が傾くレベルの影響力があるのはカルマン公爵家だけだ。

私は、3日間ずっと感じていた疑いを彼にぶつけた。
いつのまにか後ろにいたり、部屋のベットに潜んでいたり彼は忍びではないだろうか。