虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。



「私がミリアを抱っこしたいのです、拒否したら怖いお姫様抱っこに変わりますよ」
彼が言った言葉に思わず、私は大きく首を振る。

「これは後戻りできるのでしょうか。帰りの道がわからなくなるのではないですか?」
私が尋ねると彼は私をそっとその場に降ろしてくれた。

「ミリア、見てください。一本道です。もうすぐ、外に出ますがそこはミリアもよく知るところなので安心してください」

もう直ぐ出ると言う言葉に、彼と確実に2人きりになれるのはあと少しだと悟る。
私は彼に全てを明かそうと思った。

今直ぐに私の首が飛ぶ可能性がある真実を。
そんな真実を隠したままでよいはずがない。

彼に家紋を滅ぼされて処刑される運命になろうとも、生きる道が閉ざされたわけではない。
処刑される日まで牢に入れられる期間がある。

牢に入れられても、私はどんなことをしてでも逃げてみせる。
それに、彼が本当に私を愛してくれている確率が0パーセントにならない限り彼を諦められない。

主な登場人物から彼を消そうと散々利用したけれど、消そうとすればするほど存在が大きくなるだけだった。
この隠し通路で今私は全てを彼に明かすことにした。