「不安なことがあったら、何でもおっしゃってくれますか?ここで話せないことでしたら帰ってから2人きりで話しましょう」
私は少し様子がおかしい彼が心配になって、精一杯背を伸ばし彼の耳元に囁いた。
私たちはたった2曲2人で踊っただけで帰宅してしまった。
これで良かったかはわからないが、誰に何を思われようと良い。
今はレナード様の様子がおかしいのが心配だ。
いつものように、私の部屋に2人きりだ。
ここでなら、彼は思いの丈を話せるのではないだろうか。
そう思った矢先に、彼の親指が私の唇にふれ口づけをしようとしてくる。
「待ってください。レナード様ちゃんと話をしましょう。」
私が押し返そうとしても、彼の力が強くてどうにもならない。
「いい加減にしなさい。レナード・アーデン、あなたは何をしているのです!」
私は彼に正気に戻って欲しくて、あえて低い声で彼に問いかけた。
その瞬間、私を押さえつけてた力が緩んで彼がハッとしたように私の瞳を見つめてくる。



