お茶会をたくさん開催するればお金持ちで交友関係が派手な侯爵夫人っぽさを演出できる。

「もちろんですよ。私に断りをいれる必要はありません、ミリアの好きにしてください」
私には計画があった。

姉がサイラスを主な登場人物から抜かすよう言っていたが、私が自分の物語の主な登場人物から抜こうと思っているのはレナード様だ。

彼は私が駒にできるような人間ではない。

彼を利用し続ければ、私の主な登場人物から彼を外せる。
利用できる人間は駒で、駒は人間ではないと父が言っていた。

彼を利用しまくって逃亡資金を稼ぐことにした。
姉は彼が私をルビーだと勘違いしているといっていたが、
私は彼にガラス玉どころか道端の石ころだと気づかれていると思う。

私は最初は憧れの対象として、次は将来の政敵として見てきて、今では一緒に暮らして毎日のように彼を見ている。

彼はガラス玉をルビーに間違う人間ではないと確信している。

『あなたのお姫様になりたい』だなんて曲を弾いたのが恥ずかしい。
私の想いが彼にバレていたら本当にどうしたら良いのか。